身の回りの空気には、目に見えないほど小さな埃やチリが含まれています。人間の場合は鼻なら鼻毛でそれをガードして体の中に入るのを防いでいます。これはハーレーも同じことで、汚い空気を吸わせたらキャプレターの中は小さな穴や通路がたくさんあるので詰まってしまう可能性があります。それでやっておきたいのがエアクリーナーのカスタムです。
エアフィルターというのがついていて、このフィルターで空気中の砂や埃を取り除いてキャプレターやエンジンの中にきれいな空気を送ってくれる装置です。縁の下の力持ちのような存在です。昔は一般的だったのが乾式タイプで、空気が通りやすくてレーシーなスタイルの車種に使われています。ただ埃で目詰まりしやすいのでメンテナンスが欠かせません。もっとも進化しているのがビスカス式で、乾式のように空気を通りやすくて、しかもオイルが染み込んでいるので埃もしっかり除去してくれます。
寿命も長いですが、掃除やメンテナンスができないので基本的には汚れたらまるごと交換する必要があります。綺麗な空気の中でツーリングしているつもりでも、ハーレーにとっては埃やチリだらけで辛い状況になっている可能性もあります。あまりビジュアル性が高いパーツではありませんが、ここをしっかりカスタムすることでハーレーの寿命が変わってきます。見えないところに投資することも、本物のハーレー乗りには大切なことです。メンテナンスもしっかりしましょう。